01BACK GROUND

五島列島で最も有名な観光地は、最南端に位置する福江島（下五島）。長崎や福岡から飛行機で行くこともできるため、観光の拠点となっています。今回のプロモーションの目的は、その福江島からさらにフェリーで30分ほどの場所にある上五島への観光客誘致。下五島にはない上五島の魅力を明確に打ち出し、時間をかけてでも訪れたいという動機づけが求められていました。

02APPROACH

ターゲットは、ありきたりの旅には飽きている40代から60代の男女。「五島列島は、奥が深い」というコピーを開発し、潜伏キリシタンの教会をはじめ、離島ならではの絶景や美食、特産品など、上五島でしか出会えない体験を、等身大の語りとまなざしで展開する旅日記を通じて発信しました。旅への共感、私もこんな体験がしたいという欲望を喚起し、自発的な行動につなげたいと考えました。

03WORKFLOW

写真集のようなWEBサイトをコンセプトに、全体の文字量や行間、写真とのバランスなど、いくつものパターンの中から最適なレイアウトを検証。従来の観光情報の発信に留まらない、見るだけでも上五島の魅力が伝わるサイトを目指しました。

撮影は離島であることに加え、行動自粛や台風などの影響もあり、スケジュールが困難を極めました。そのような状況下、ストリートビューでポイントを絞り込み、様々なシミュレーションを行うなど入念に準備を重ね、ストーリー内で紹介する施設や観光スポットを無事に5日間で撮り終えました。

04RESULT

公開後、観光物産協会には旅行に関する問い合わせが急増。「物語を読んで涙が止まりませんでした」、「写真の美しさに感動しました」といった感想をいただくことも。サイトの公開に合わせて、小冊子や特産品のギフトボックスを制作し、見込み客に対するさらなるアプローチを展開。また、5月の大型連休を見据え、デジタル広告を実施。6本のバナーを配信し、1ヶ月間で約35,000人をサイトに誘導しています。